気腫性胆嚢炎のCT

気腫性胆嚢炎はガス産性菌を起炎菌とするまれな疾患。

ガス産生菌(クロストリジウム属)による胆嚢への二次的感染症。他に病原菌として、大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、緑膿菌、クレブシェラなどがあります。

特徴的な画像所見を呈するので診断は容易ですが、時に急速に重篤化し、穿孔率も高いため早期に適切な治療が必要。

気腫性胆嚢炎は高齢の男性に多く、糖尿病の合併が多い(1/3~1/2)。通常の胆嚢炎が女性に多いのとは異なります。

症状は、一般的な急性胆嚢炎と同じように、右季肋部痛、嘔気、嘔吐、発熱を認めることが多いですが、糖尿病により無痛性のこともあります。

画像診断;CTでガス像がみられます。

治療;敗血症マネジメント。胆汁移行性がよいタイプのセフェム系またはカルバペネムなどの抗菌薬の投与。閉塞性黄疸を伴う場合は内視鏡的結石除去または外科的治療。

胆嚢の穿孔や腹膜炎をきたした場合、またはそのリスクが高いケースでは、早期手術が勧められます。

 

急性胆嚢炎から胆嚢周囲膿瘍と肝膿瘍を生じた症例。

急性胆嚢炎の画像所見

・胆嚢の拡張

・胆嚢壁肥厚;慢性胆嚢炎や胆嚢腺筋腫とは異なる。

・胆嚢周囲に脂肪織濃度上昇や液貯留、腹膜肥厚;腹膜炎による。

・胆嚢壁の造影効果低下;壁の壊死による。胆嚢穿孔を来たし、胆汁性腹膜炎を起こす(壊疽性胆嚢炎)。

・胆嚢症の早期濃染;動脈相にて胆嚢静脈から肝実質への血流増加によって見られる。

・胆嚢内ガス像(気腫性胆嚢炎);ガス産性菌の感染による。

・胆嚢周囲膿瘍、肝膿瘍

 

今回の画像のまとめ