症例:35歳 男性。右下腹部の激しい痛み、発熱、腹部の硬直、嘔吐。
初回CT:
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5日後:
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画像解説
初回CT:
右腸骨窩に液体貯留があり、小さなガス像を伴っています。この周囲を終末回腸と盲腸を含む腸管ループが取り囲んでいます。これらの腸管には浮腫性壁肥厚が見られ、周囲の脂肪織濃度上昇や腹膜・筋膜の肥厚を伴っています。
これらの変化は骨盤内へと及んでおり、膀胱壁のびまん性軽度肥厚(特に右側壁でより顕著)および膀胱周囲脂肪織の濃度上昇を伴っています。
虫垂には壁肥厚と造影増強効果があり、先端で壁が欠損しています。また、先端部は先の液体貯留に接しています。穿孔性虫垂炎と考えられます。
右腸骨窩には複数のリンパ節腫大を認め、反応性変化と考えられます。

- 虫垂壁肥厚
- 盲腸と回腸の浮腫性壁肥厚
- 脂肪織濃度上昇

虫垂内にガス像があります。閉塞した虫垂内のガスは、壊死を強く示唆します。
回腸の浮腫性壁肥厚、筋膜・腹膜肥厚、脂肪織濃度上昇を認めます。

液体貯留とガス像が見られます。液体貯留の右背側に虫垂先端があり、壁の一部が欠損し、液体貯留と連続しています。


5日後:
右腸骨窩に、air-fluid levelsを伴う相当な大きさの限局性液貯留を認め、前回より増大しています。
周囲を壁の肥厚した終末回腸と盲腸を含む腸管ループが取り囲んでいます。
虫垂の壁肥厚と造影増強効果が見られますが、内腔は虚脱しています。虫垂周囲に小さなガス像を認め、虫垂の穿孔を示唆する所見です。
小腸の拡張を認め、麻痺性イレウスと考えられます。
腸間膜には軽度の脂肪織濃度上昇が見られ、腹水が出現しています。腹膜炎が疑われます。
膀胱壁肥厚、右腸骨窩に見られたリンパ節は著変ありません。


実際の臨床現場では、5日後の状態が初回のこともあります。5日後のCTでも自信を持って穿孔性虫垂炎と診断できるようになりましょう。
引用画像:
Case courtesy of Mohamed Mahmoud Elthokapy, Radiopaedia.org. From the case rID: 98186
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