症例:25歳 女性。メラネシア人。約12時間前から左片麻痺を呈している。血圧は正常。失語症なし。GCS=15/15。
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右中大脳動脈に高吸収を認め、血栓を疑う所見です。
右島皮質と右前頭側頭葉の皮髄境界は不明瞭で、右尾状核頭と右被殻も低吸収になっています。急性期梗塞の所見です。
【画像解説】

- 右中大脳動脈に高吸収(Hyperdense MCA sign)を認めます。
- 右側頭葉の皮髄境界は不明瞭です。

- 右島皮質の皮髄境界の不明瞭化

- 右尾状核頭、右被殻の低吸収化
- 右島皮質の皮髄境界の不明瞭化
【症例検討】
この患者は上記の症状で救急外来を受診し、臨床的に脳卒中と診断されました。CTで急性期梗塞が明らかになったため、患者は速やかに内科病棟に入院しました。そこで抗血栓療法(アセチルサリチル酸とクロピドグレル)が開始され、理学療法も開始されました。
血管造影などの追加画像検査は実施されず、血栓除去術も行われませんでした。
中大脳動脈の高吸収の存在は、急性虚血性脳血管障害を示しています。’Hyperdense MCA sign’は、虚血性脳卒中を検出するための最も早期かつ感度の高い指標の一つと考えられています。
この症例では追加検査や血栓除去術が行われていませんが、経済的な理由があるのかもしれません。急性期脳梗塞の治療ガイドラインは、以下のようになっています。
急性期脳梗塞の治療:わかりやすく解説
⏱️ 発症からの時間で治療が変わる
🕐 発症4.5時間以内
静注血栓溶解療法(tPA)
- アルテプラーゼを点滴で投与し、血栓を溶かす
- 適応基準(出血リスクなど)を確認した上で、できるだけ早く投与する
- 「時間との勝負」であり、1分でも早い投与が予後を改善する
🕕 発症24時間以内(大血管閉塞が確認された場合)
機械的血栓回収術(EVT)
- カテーテルを血管内に挿入し、血栓を直接取り除く
- CTAなどで大血管閉塞(LVO)が確認されれば積極的に検討する
- tPAと併用することも多い
💊 薬物療法
| 対象 | 治療薬 |
|---|---|
| 軽症脳梗塞・TIA | アスピリン+クロピドグレルの2剤併用(短期間) |
| 心房細動合併例 | 発症後早期からDOAC(経口抗凝固薬)を開始 |
🏥 入院中の管理
- 血糖コントロール:180 mg/dL未満を目標に管理
- リハビリテーション:発症早期から理学療法を開始
まとめ
まず画像検査(CT・CTA)で血管閉塞を確認 → 時間窓に応じてtPA・EVTを迷わず実施
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Case courtesy of Mark Joseph Victor Moshi, Radiopaedia.org. From the case rID: 180409
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