【内ヘルニア】ウィンスロー孔ヘルニアのCT

腹部

症例:80歳 男性。上腹部不快感と臍周囲の痛み。

CT slice
造影CT
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画像所見

胃の背側に造影効果の乏しい小腸ループを認め、腸間膜には脂肪織濃度上昇が見られます(円内)。一部の小腸には壁内気腫を認めます。胃と小腸の位置関係から、小腸は網嚢内にあることがわかります。この小腸ループに連続して、門脈と下大静脈の間を走行する小腸が見られます(in, out)。ウィンスロー孔ヘルニア(Winslow孔ヘルニア)の所見です。

これより口側の小腸には拡張が見られます。

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解説
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Case courtesy of Mohammad T. Niknejad, Radiopaedia.org. From the case rID: 20446


網嚢とウィンスロー孔

画像は、https://note.com/sixty_valley/n/n72a22c5210af より引用

網嚢は、胃の背側に位置する空間で、腹膜腔と連続しています。

入口はウィンスロー孔と呼ばれ、図のように肝十二指腸間膜の背側にあります。

肝十二指腸間膜には、門脈や総肝動脈、総胆管が存在しているので、ウィンスロー孔ヘルニアではこれらの背側を通って小腸が網嚢内にはまり込んでいることが確認できます。

網嚢に小腸が入り込んでいる時、鑑別として横行結腸間膜裂孔ヘルニアと大網裂孔ヘルニアが挙がります。この場合は、嵌頓(かんとん)した小腸がウィンスロー孔とは異なるところ(腸間膜や大網の異常な穴)から網嚢に入ります。

参考記事

第 392 回 東京レントゲンカンファレンス

網嚢とは?網嚢内血腫のCT画像所見とは?

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